バレエやバレエが基本となるダンスを行っていると
- 頭は天井から引っ張られているように
- 骨盤を立てて
- 胸を広げて
なんて言われることが多いと思います。
これは私たちが本来持つ背骨の湾曲をなるべく無くして、一本の線になるようにすることで空気抵抗を無くし、よりシャープで重心移動を楽に行うためです。
しかし日頃からこの姿勢が当たり前になってしまうと、身体に色んな問題が出てくることがあります。
バレリーナを目指す小学生の女の子
私が主宰しているプライベートピラティススタジオに、小学生の女の子がレッスンを受けに来てくれました。
その女の子はバレエが大好きで週5回レッスンに通い、コンクールでの優勝経験もあります。
将来バレリーナを目指して頑張っているそうです。
しかし身体に痛みがあり、病院ではストレートネック、側弯ぎみと診断され、お母様が心配に思い一緒にピラティスのレッスンに来てくれました。
まだ小学生なのに、僧帽筋の張りがひどく、すごいく肩が凝っていてびっくりしました。
私たちの背骨がS字カーブを描いているのには理由があります。
それは外部からの衝撃を吸収して脳を守るためとか、頭の重さを分散させるためと言われています。
このS字カーブが1本の線になるとどうなるでしょう。
頭の重さは首だけで支えるような感じになり、僧帽筋、肩こりの原因になります。
外部からの衝撃に弱くなり、特にコンクールの練習で同じ振付を何度も練習することなどから筋肉のバランスが悪く側湾になることも考えられます。
ピラティスで身体のメンテナンスを!
ピラティストレーナーでもある私にできることは、失ってしまったS字カーブを取り戻し、固めず柔軟に動く背骨で踊れるようにしてあげるこです。
いつもと全く違う動きに戸惑う小学生。。。
あまり乗り気になれません。。
小さい頃から正しいとされていたことと反対のことをするので当然です。
だからといって諦めてしまうと、成長期になり身長が急に伸びたり女の子の場合、生理が始まり女性らしい身体に変化するとき怪我に悩む可能性が高くなります。
昔ほど『ひたすら練習!!』と言う感じではなくなってきたダンスの世界。
もう少し指導者も身体の使い方を理解し、痛めない怪我をさせないダンサーの育成をしていく必要があるな〜なんて改めて思ったのでした。